日々触れる情報のなかから、ハーブ・精油・サステナビリティの視点で気になったものをまとめました。2023年8月のサステナブルハーブニュースです。
WHO、第1回伝統医療グローバルサミットを開催
8月17~18日、インド・グジャラート州ガンディナガルで「WHO伝統医療グローバルサミット」が開催されました。伝統医療とは、鍼治療、漢方薬、先住民の伝統医学、ホメオパシー、カイロプラクティック、オステオパシー、アーユルヴェーダ、ヨガ、ユナニ医学など、世界各地で古くから用いられてきた医療の形です。薬用植物・ハーブの利用もこの中に含まれます。
サミットのプログラムを見ると、プラネタリーヘルスとウェルビーイング、デジタル技術の活用、伝統医療と政策の関係、生物多様性などがテーマになっています。
サミットに先駆け、7月にはブラジルで、生物多様性と伝統知識、ウェルビーイングに関するワークショップが行われました。
WHO伝統医療センターのWebサイト記事には、ハーバリストにはおなじみ、セイヨウシロヤナギとアスピリンの話も。
https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/traditional-medicine-has-a-long-history-of-contributing-to-conventional-medicine-and-continues-to-hold-promise
TRAFFIC、薬用動植物の利用に関するリスク評価のガイドラインを発表
中国伝統医学で使われる薬用動植物は、貿易が拡大するにつれ、調達の継続が不可能になる可能性が。TRAFFIC、中国中医薬協会 (CATCM)、中国野生生物保護協会 (CWCA)は、原材料の入手、購入、輸入、輸出におけるリスクを評価するワークフローをガイドラインとして整備しました。
https://www.traffic.org/publications/reports/tcm-risk-guidelines/
ベゾスアースファンド、都市緑化に資金提供 コミュニティガーデンにも
アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏による気候変動対策基金「ベゾスアースファンド」は、都市緑化を行う団体に対し助成をすると決定。2030年までに4億ドル(約573億円)を拠出します。各地の団体には、コミュニティガーデン、エディブルガーデンの整備を行うところも。
ベゾスアースファンドの副代表は、緑地は夏の極端な暑さを和らげ、人々のストレスを軽減すること、住民の心身の健康に貢献することを話しています。
https://www.bezosearthfund.org/initiatives/greening-americas-cities
より詳しい内容を以下のメディアに寄稿しました。
https://www.econetworks.jp/internatenw/2023/08/urbangreening/