アロマトリートメントなどのサロンにとって「サステナブル」とは何でしょうか? 「サステナブルなサロンづくり」ってどうしたらいいの? そんな疑問を持ったときに、参考にできそうな情報がありました。米国の「グリーン・スパ・ネットワーク」の取り組みをご紹介します。
グリーン・スパ・ネットワークとは?
グリーン・スパ・ネットワーク(GSN Planet)は、各地のスパやトリートメントサロンをつなぎ、ウェルネス業界がよりサステナブルになるよう活動している非営利団体です。本拠地は米国マサチューセッツ州。会員の一覧を見ると、米国全土とイギリス、南アフリカなどのスパやホテルが加盟しているようです。
ミッションは以下の通り。
The mission of GSNPlanet is to promote the fundamental connections between personal well-being, economic sustainability, and the health of our planet.
GSN Planetのミッションは、個人のウェルビーイング、経済の持続可能性、地球の健康の間にある根源的なつながりを促進することです。
https://gsnplanet.org/about/our-mission/
※日本語訳がこなれていなくてすみません。。
スパやウェルネス業界にとって、目の前の人を健康で幸せな状態にすることは、存在意義そのものと言えるでしょう。そしてビジネスである以上、経済的な継続性は欠かせません。さらに、地球の健康。私たちの生活は自然の上に成り立っていて、これもまた無視できないものです。
そう考えると非常に共感できるミッションだと感じます。
グリーン・スパ・ネットワークは何をしているの?
GSN Planetでは多岐にわたる事業を展開しているようです。独自に分類してみると…
- サステナブルな経営に関する情報提供(ウェビナー、ポッドキャストなど)
- ツールの提供(「宣言」、ツールキット、評価ツール)
- スパが参加できるサステナブルアクション(植樹、グリーンな商材の見本市)
「宣言」はこちら。8つの項目からなり、「ウェルネス業界の一員としてこれらに取り組みます!」とサインするもの。
「ツールキット」はこちら。スパが取り組みたい項目についてヒントが書かれています。
「評価ツール」はこちら 。スパが回答すると、自分たちの取り組みがどれくらいのレベルかわかるそうです。他のスパとの比較も表示されるとのこと。
植樹はこちら。100万本を植えることを目指して進めているのだそう。各スパは寄付や自分の敷地への植樹で参加できます。
見本市はたとえばこちら。グリーンな商材を作る企業と各スパのバイヤーが集い、商談を行うイベントです。
サステナブルなサロンづくりのヒントって?
ハーブやアロマテラピーのサロンが参考にできることもありそうです。
「宣言」に書かれている項目を見てみると…
- プラスチックを制限する
- 水の使用量を減らす
- リサイクル
- 再生可能エネルギーに変える
- 木を植える
- オーガニックのものを選ぶ
- 肉と乳製品を減らす
- 学ぶ
以上の8つが書かれています。また、「ツールキット」には以下の項目について、どんな取り組みが考えられるかが挙げられています。
- 掃除
- コミュニティ
- お客様
- 従業員
- エネルギー
- 設備
- 食べ物、飲み物
- グリーンな会議
- 洗濯
- リーダーシップ
- 照明
- パーソナルケア
- 小売
- テキスタイル
- ごみ
- 水
「サステナブルなサロンづくり、何から始めよう?」を考える糸口に
「サステナブルなサロンを作ろう」と思っても、何を考えたら良いのかわかりにくいもの。ヒントがあると、検討の糸口になるかもしれません。
オススメは「ツールキット」のページ(Google翻訳でざっくり意味をつかめました!)です。
項目がたくさんあるので、①サロンにとって重要なこと、②お客様など関わる方がサロンに期待していること から優先順位をつけてみるのもよさそうです。